COMPANY
会社概要
Career
代表者の経歴
出向時代
私(谷口)は最初、社員数数十人の設備会社に、いわゆる「社長の息子」として入社しました。
まずは修行の一環として、取引先のビル管理会社に3年間ほど出向社員としてお世話になりました。その会社は総合ビル管理を手掛けていましたので、建物管理全般について幅広い経験を積むことができました。
出向当初の1年は常駐管理要員として、ビルの巡回点検やモニター監視の業務をしていました。こう言っては何ですが、巡回点検や異常発生時以外は「中央監視室にいることが仕事」という一面もありましたので、学習の時間はそれなりに確保できる状況でした。この1年でいくつか資格を取得できましたが、より大きかったのは「計画を立てて学習する習慣」が身に付いたことでした。
ビル管理の資格はそれこそ数えきれないほどありますが、この1年の経験があったおかげで、その後も継続して資格の取得ができました。
経営企画室時代
3年の出向期間を終えて会社に戻った後、最初に命じられた大きい仕事が「福祉用具貸与事業の立ち上げ」でした。
本業と関連のない新規事業でしたので、メーカー研修の受講や経営計画立案、物件探しなどすべてが初めての経験でした。
このとき「経営革新計画」の作成も自分で行いましたが、かなり早い時期に新規事業の企画・立案を経験できたのは、とてもラッキーだったと思います。プレハブ事務所からスタートしたのですが、部員の皆さんとタイルカーペットを貼って事務所を作ったのは良い思い出です。
事業部時代
福祉用具貸与事業については、そのまま部門長として業務に携わることになりました。
事務の新入社員以外はすべて「年上の部下」でしたが、皆さんにはよく協力してもらいました。営業方針などについて衝突することもありましたが、それも含めて「部門長として育てていただいた」と感謝しています。また、介護保険制度は3年に1回の見直しがあるのですが、この制度改正によってそれまでの主力商品が保険対象外となり、大量の不良在庫が発生したこともありました。二度と経験したく無い(笑)ですが、この危機を乗り越えた経験は、その後部門・会社を経営する際の自信に繋がりました。
なお、この部署では専用の業務管理システムを利用していましたが、システム会社のご担当と二人三脚で作り上げました。このとき、業務フローの作成・見直しやデータベースの基礎も学びました。
経営者時代
ゼロから立ち上げた新規事業部がある程度軌道に乗ったので、後任の部長に事業部を託して本社に戻ることになりました。
総務部長~専務取締役を経て代表取締役(社長)になるのですが、この間に簿記や経理の知識を身につけ、本格的に経営を学ぶことになりました。
MG(MQ戦略ゲーム)研修に出会ったのは、社長就任直後の2011年6月でした。
Twitterやオフ会で知り合った友人に紹介してもらって、2日間の研修に参加しました。ゲームの中とはいえ、あっさり倒産してカルチャーショックを受けたのは今でも覚えています。
スタートは皆同じ条件、取り扱う商品も1種類、相手の競争力も全部見えているのに上手く行かないことがとても悔しかったのです。また、「これだけ単純化したゲームで上手く行かないのなら、リアルの会社経営はどうなるんだ?」とも思いました。実際は、リアルとMGでそれぞれ違う難しさがあったため、そこまで怖れる必要はなかったのですが…。
MGを深く知るほど痛感するのですが、この研修は企業経営のエッセンスがさりげなく、しかし驚くほど盛り込まれています。「ゲームだから簡単」では決してなかったのです。MGが40年続いている理由の一端を自分が理解するのは50期(10回)を過ぎた頃でした。
中小企業診断士に
MGの期数が100期を超えたくらいから、社内研修でインストラクターをするようになりました。
当然、講義をすることも必要になるので、「正確で体系的な知識」を身につけたいと思うようになりました。また、経営力の底上げという意味も兼ねて、中小企業診断士の勉強を始めました。
ストレートでの合格率が4%(だいたい1次20%✕2次20%)と聞いて少し怯みましたが、3年計画くらいで合格できれば良いかな?と思っていました。しかし、嬉しい誤算だったのがMG研修での学びと経験です。特に損益分岐点分析や意思決定会計に関わる部分については、新たな勉強がほぼ必要ないくらいでした。
もちろん、自分なりの努力はしましたが、数多くの幸運にも恵まれた部分もあり、ストレートで診断士資格を取得することができました。このときは会社をやめて独立することは全く考えていなかったのですが、数々のご縁をいただき現在に至ります。
独立直後は県の診断士会などから少しずつ仕事をご紹介いただき、以前から手掛けていた研修・セミナーの他にも、経営診断および改善計画作成、公的機関の相談員業務や補助金関連業務など、割と短期間で幅広い業務を経験させていただきました。
今後は、これまで学んだことや経験したことを地元企業の皆様に還元できるような診断士を目指したいと思います。