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2022年2月17日にnoteで公開した記事を移設したものになります。)

 

先日、オンラインとしては初めてのセミナー講師を務めました。コロナ以前はMG(MQ戦略ゲーム)を始めとした体験型研修しかやっていなかったため、いろいろな意味で新鮮な経験でした。

参加者としては何回もセミナーの受講経験があり、そのときは事務所で気楽に受講していたのですが、立場が逆になるとこれほど違うものか…と感じたので、備忘録代わりにまとめておきたいと思います。

1:受講者側のメリット

・移動時間が不要

・遠隔地のセミナーでもカンタンに受講可能

・感染リスクを気にしなくて良い

・つまらないセミナーの場合、会場受講より途中退席しやすい(笑)

2:受講者側のデメリット

・臨場感がないためセミナーの印象が薄くなり、理解度が下がる

・長時間のセミナーだと目の負担が大きい

・講師や他の受講者との交流が難しい

・周りの目を気にしなくても良いため、無意識にだらけてしまう(笑)

3:講師側のメリット

・リアル開催より顧客の抵抗が少ないため、集客PRがしやすい

・感染対策を取らなくてもセミナーを開催できる

・会場でのセミナーに比べて短時間で済むことが多い

4:講師側のデメリット

・受講者の反応が薄く、理解度が把握しづらい

・短時間のセミナーが多いため単価設定が安く、よほど大人数を集客できないと収入ダウンとなる

・PCに向かって一人で喋っている様子を俯瞰して想像すると、言いようもなく寂しい…(涙)

5:受講者側のまとめ

自分の主観ですが、オンラインセミナーは参加しやすいけど学びが薄い印象があります。MG(MQ戦略ゲーム)には「学びは距離に比例する」という言葉がありますが、時間やお金、労力をかけて学びに来ると必然的に気合も入りますし、普段の環境から離れるほど「新鮮な刺激」も多いように思います。

オンラインセミナーが向いているのは、知識・ノウハウのインプットや講演会のようなスタイルではないでしょうか。主体的に学んで自分の中に定着させる機会は、セミナー後に自分で作るほうが良いかもしれません。

あと、東京・大阪のような遠方の都市(なにせ金沢は田舎なもので…)で開催されるセミナーについては、そもそも受講できないことが多かったです。オンラインという手段により受講のチャンスが増えたことは、地方在住者にとっては良い変化です。最近はイベント招待なども増えていますので、良いものがあれば積極的に参加したいと思います。

6:講師側のまとめ

体験型の研修を主体としている身としては、受講者反応が見えないことがとにかくストレスでした。通常の研修では受講者の反応を見ながら話す内容をアレンジしているのですが、オンラインセミナーの場合は時間も限られており、事前に準備したものを一方的に進めるしかありません。

配付資料に空欄を作り、穴埋めしながら講義をするような工夫はしていますが、試行錯誤しながら改良を続けたいと思っています。

やってみて思ったのは、講師の中でもオンライン向き、オフライン向きという色分けができるのではないか?ということです。同じセミナー講師であっても、オンラインとオフラインでは求められるスキルが微妙に違うことが今回の体験で分かりました。

オンラインセミナーのスキルアップはもちろん続けていきますが、対面型・体験型研修の良さを再認識する機会にもなりました。(大学生がオンライン授業ばかりでうんざりする気持ちも少しわかるようになりました。)

ワクチン接種がどれくらいの期間で進むのか不透明ですが、「懇親会付き」のMG(MQ戦略ゲーム)研修を実施できる日が1日でも早く来るよう、切に願っております。